工業開発と湖盆の電化 3
湖沼近辺の工業開発は、潜在的に矛盾しあっている国民的、地方的、地域的利害と複雑に関連しています。
国民経済の効率はさておいて、地域の経済成長に重点が向けられる場合には、輸出を基調とする地域開発の考え方をすれば、その地域がはっきりとした相対的利益を得るような産物の生産体制を強めることになるでしょう。
漁業やその他の水関連産業はその例といえますね。
湖盆の総合的経済成長を助長する場合には、湖盆人口、国家的利益、生物生産の潜在力および環境の質などをふまえて、いろいろな型の工業の費用と便益を事前に評価することが課題となります。
大きな湖沼の造成は、以前の交通路を破壊し、新しい需要と便益をつくり出します。
以前には対岸の住民と交流する場合、河川はたいした障害にはならないと思っていた湖盆住民は、いまや広大な水面によって、以前の仲間から自分たちがきり離されたと感ずるかもしれません。
新しい魅力的な連絡道路と水路は、新しい土地利用パターンに組み込まれるでしょう。
同時に、上流(および下流)地域と貯水池とをつなぐ水路は、貯水池利用に付随する諸変化とあいまって、湖盆開発に付加的な便益を提供します。